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ouchi-photoのブログ

愛媛県松山市のカメラマン 中村 誠二のブログです

Canon EOS 5D MarkⅡ テスト 

 解像感比較

前回記事 Canon EOS 40D vs 50D の撮影をした場所で同じアングルからEOS 5D MarkⅡで撮影し、簡単に比較してみました。前回はJPEGラージファインの画像を掲載しましたが、今回のテストは全てRAWで撮影し、DPPにてデフォルトで現像しています。(20Dと50Dの画像は前回RAW+ラージファインで撮影したデータをRAW現像していますので、光線状態が異なります。ご参考程度に。)前回同様、概ね赤枠の近辺で、100%の大きさで切り出しています。

共通データは撮影モード-マニュアル、オートホワイトバランス、RAWおよびsRAW1、ピクチャースタイル-スタンダード(カスタマイズなし)、高輝度側階調優先-OFF、高感度撮影時のノイズ低減-OFF、オートライティングオプティマイザ-OFF、レンズはEF17-40mm F4L USM、絞りはF11です。

EOS 5D MarkⅡRAW(約2110万画素)タイル1枚1枚までほぼ完璧に解像しています。

・オリジナル画像 5D2RAW1.JPG (別ウィンドウで開きます)



EOS 50D RAW(約1510万画素)中心付近ではタイル1枚1枚をなんとか判別できます。いつも思うのですが、50Dの画像は画素数のわりに解像感が少し甘いような気がします。

・オリジナル画像 50D_RAW.JPG (別ウィンドウで開きます)



EOS 5D MarkⅡsRAW1(約1000万画素)画像解像度は40D、50Dよりも小さいですが、よく解像しています。

・オリジナル画像 5D2sRAW1.JPG (別ウィンドウで開きます)



EOS 40D RAW(約1010万画素)中心部ではタイル1枚1枚がなんとなく判る・・・かな? 画素数のわりにはよく頑張っています。

・オリジナル画像 40D_RAW.JPG (別ウィンドウで開きます)



EOS 20D RAW(約820万画素) これは必要ないかもしれませんが・・・参考までに。タイルの縦のラインは完全に消えてしまってます。(光線状態が厳しいせいもあります。)

・オリジナル画像 20D_RAW.JPG (別ウィンドウで開きます)



個人的に興味のあった、5D MarkⅡsRAW1と40D RAWの画質比較ですが、予想通りではあったものの、ここまで解像感に差が出るとは思っていませんでした。ほぼ同じ1000万画素(正確には5D2 994万画素、40D 1008万画素)の5D2(sRAW1)と40Dの画質は同じではありませんでした。階調・ノイズについてもセンサーサイズの大きな5D2に歩がありますので、40Dは完敗ということになります。ただし、5D2はレンズのイメージサークルの端まで使いますので、レンズによっては周辺画質が甘くて使い物にならないということもありえます。

 その他設定・感想

高感度ノイズについては比較的ノイズの多い40Dを使ってきた私にとっては驚異的とも言えるもので、これからは夜景でもスナップ的に手持ち撮影が可能になるでしょう。EOS二桁モデルとは別次元のノイズ特性ですが、5D2の画素ピッチが20Dとほぼ同じでDIGICがより進化していると思えば納得できます。20Dはもう3世代も前のカメラですがノイズ特性では今でも充分通用するほど優秀です。また、今までノイズが浮いて(私的には)使えなかった「高輝度側階調優先」もこれからは有効に使えそうです。画像についてはThe-Digital-Picture.comレビューページで詳細に検証されていますので、よろしければご覧ください。(マウスカーソルを感度の数字上に移動すると画像が変わりますが、最初の読み込みに時間がかかります)

「高感度撮影時のノイズ低減」設定ですが、私の場合ISO3200まではOFF、それ以上では用途に合わせて「弱め」または「標準」に設定すると思います。「弱め」はカラーノイズのみ除去し、輝度ノイズはそのままなので解像感にはあまり影響しませんが、「標準」以降では輝度ノイズも除去し、解像感が甘くなりますので注意が必要です。

心配していた周辺画質ですが、SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL /HSM 、EF17-40mm F4L USM、EF28-70mm F2.8Lの3本ではほぼ問題なく、やはりこのカメラはレンズの粗が出にくいと感じました。ただしどのレンズも最広角側の周辺画質には問題があり、かなり絞り込んで使う必要があります。(F11~16) その場合でもSIGMA 12-24mmは周辺像の「流れ」がひどい状態ですが、14mm付近から望遠側では切れてしまいますし、例えば建築物などを撮影し歪みやパースペクティブ(遠近感)を補正すれば切れてしまいますので、私的には非常に頼りになる1本となります。

その他設定では「オートライティングオプティマイザ」は通常はOFF、必要に応じてスナップなどではONにすると思います。勝手に明るさやコントラストが操作されては困りますので。あと、液晶の明るさの自動設定もマニュアルですね。もっと細かく制御してくれるのなら別ですが、たったの3段階では正確な露出の判断はできません。

 まとめ

Canon EOS 5D MarkⅡは大変素晴らしいカメラです。APS-Cサイズセンサーのカメラとは比較にならない圧倒的な解像感、階調、ノイズ特性・・・・・その画質は 『 空気感までも描写する 』 といった感じです。(ちょっと大げさか(^_^;) APS-Cサイズセンサーと比較して、面積比約2.6倍はダテではありません。値段もフルサイズとしては安いと思いますし長く使えることを考えれば買って損はないカメラだと感じました。ただし以前にも書きましたが、これだけの画素数になってくると僅かなブレやピンぼけにもシビアで、レンズのほうも大きくて重くて値段の高いL レンズが必要になってきます。 体力と財力と撮影技術に自信のある方は別として、複雑で高機能なカメラの使いこなしも含め、一般のアマチュアカメラマンにはちょっと手強いかな、、、という気もします。

 キヤノンさんへの要望

1. 液晶の明るさのマニュアル・自動設定とも、もっと細かく設定できるようにしてください。1段の差が大きすぎて使えません。

2. アンケートにも書きましたが、撮影後のプレビュー画面から直接拡大・縮小できるようにしてください。また、そのときにSETボタン一発で任意の大きさ(どの大きさというなら最大がいいかな)に拡大できる機能を付けてください。シャッターを切った後毎回拡大ボタンを押しまくってピントチェックをするのは相当作業効率が落ちます。これはファームアップで対応可能だと思いますので、ぜひともこの機能を付けて欲しいです。

3. カメラ本体で倍率色収差を補正する機能を付けてください。できれば歪曲収差の補正機能も付いていればレンズはオールキヤノンになると思うのですが・・・。

4. 倍率色収差・歪曲収差・フレアの少ないレンズを作ってください。他社よりも大きなマウントのキヤノンはレンズの設計上、断然有利なはず。キヤノンさんの最大の課題はレンズの描写性能ではないでしょうか。ニコンさんに大きく水をあけられてます。またST-E2の後継機(マニュアル制御ができる、電池は単三を使用)を早く出してください。

5. 測距点をもっと多く、範囲も広げてください。そして全点クロスセンサーに。これはコストや技術面で簡単にはいかないと思いますが頑張ってください。

6. EOS-1D系のように、ファインダーを覗いたときに背面液晶に鼻が当たらない工夫をしてほしいです。ファインダーを覗くたびに液晶が汚れるので、いつもクリーニングクロス片手に撮影しなければなりません。フッ素コーティングだけでは不充分です。

7. 必要以上の画素数はいりません。(KissX2、50D) 階調やノイズを犠牲にしてまで画素数を上げることはないと思います。銀塩で例えれば、アマチュアカメラマンに中判カメラ以上の解像度が必要でしょうか?それよりも他の機能を充実させたり画質を向上(低ノイズ・豊富な階調・各収差補正機能)するほうが大事だと思います。

8. DPPのホワイトバランス微調整を他メーカー製現像ソフトと同じようにスライダー方式にできませんか? 使いにくくて仕方がありません。

他のメーカーさんもグングン追い上げてますよ。いやもう既に抜かれてる部分も多くあります。ニコンさんに乗り換える方も多くいらっしゃいます。少しきつい書き方もしましたが、ユーザーのため、キヤノンさんのためにも、できるかぎりユーザーの意見に耳を傾け、取り入れていただきたいと思います。期待してますよ。
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